LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン傘下のDFSは10月1日、イタリア・ベネチアにヨーロッパ初となるショップをオープンする。フロア面積は約7030平方メートル。ベネチアで2番目に大きな建物はベネトン一家が所有しており、運河沿いで、かつてはシルクの交易が行われていた場所だ。グループのフィリップ・シャウス会長兼最高経営責任者は、「ヨーロッパ初出店は大きな一歩。(世界的に百貨店は苦戦しているが)われわれはあらゆるカテゴリーを取りそろえているワケではない。コンパクトな規模で、観光客に特化し、大きな喜びを提供したい」と話す。2、3年以内で1億ユーロ(113億円)の年商を目指す。
世界的規模のイタリアン・ラグジュアリーが全体の1/3、イタリア以外のブランドが1/3、化粧品や食品、アルコール、そのほか現地の物産品が残りの1/3を占める。「80%の観光客は、イタリアに来たら、イタリアンブランドを欲するもの。だからベネチアングラスやブラーノ島のレース、ベネチアの仮面など、伝統的なイタリアン土産も幅広く取りそろえた」とシャウス会長兼CEO。「グッチ」「ボッテガ・ヴェネタ」「ブルガリ」「ダミアーニ」「フェンディ」「ランバン」「ティファニー」「ヴァレンティノ」「カルティエ」「オメガ」「パネライ」「ウブロ」「ブリオーニ」「バーバリー」「サルヴァトーレ フェラガモ」「モンクレール」「エルメネジルド ゼニア」「ジミー チュウ」「ジュゼッペ ザノッティ」などそうそうたるラインアップだ。