京都の染色工場のカワバタプリントは、岩橋麻男デザインプロデューサーと組み、自宅で簡単に作れる自然染色のプリントTシャツ“ワンカップヒッピープロダクト”を販売する。抜染処理をしたTシャツのボディーと独自開発した染料でワンパッケージになっており、自宅の大きめの鍋で沸かしたお湯を使って、簡単に柄を作ることができる。価格は3000円で、カフェなどでワークショップを通じ、販売する予定。
ヒッピースタイルの岩橋プロデューサーは子ども服の「ブーフーウー」出身。川端康夫カワバタプリント社長と二人三脚で、数年がかりでライラックなどの天然素材を使った染料を開発した。「天然の原料を誰もが使えるような染料にするのには大きな手間がかかる。誰もが使えるようなパッケージにするために、ひたすら試行錯誤を重ねた」と岩橋プロデューサー。カワバタプリントの川端社長は、「岩橋プロデューサーとは、取引先の『ブーフーウー』時代から尊敬するデザイナーだった。世の中に出すため、苦労はあったが、ようやく形にできて嬉しい」という。