三井不動産は4日、新しい商業施設「ららぽーと湘南平塚」(神奈川県)を6日のグランドオープンに先駆けて関係者に公開した。平塚市の日産車体工場の再開発に伴い、誕生したRSC(広域型ショッピングセンター)。店舗面積6万平方メートルに247店舗が入る。地元密着を前面にしており、プロサッカーチームの湘南ベルマーレや日産との協業テナントも入る。売上高300億円を計画する。
RSCではお馴染みの「ユニクロ」「H&M」「ザラ」「ギャップ」「ジーユー」「無印良品」「アメリカンイーグル アウトフィッターズ」「グローバルワーク」「ニコアンド」の大型店をそろえるとともに、鎌倉のセレクトショップ「フォーカップスアンドデザート」のカフェ併設店を設けるなど、ファッションでも地元色を出した。また“海辺の家”をイメージしたコンセプトゾーン「ショウナン シーサイド ストリート」を企画し、「グリーンルーム」「フレックスフィット」「ボルコム」「クイックシルバー」など7店舗を並べた。レストラン街「湘南キッチンストリート」とフードコート「湘南フードホール」にも地元の飲食店を誘致した。
物販や飲食以外のコト提案やサービスにも力を入れる。コミュニティスペース「ショウナン ツリーハウス」では出店テナントがワークショップを行うことができる。ららぽーととしては最大のキッズスペースを設け、小さい子供連れでもくつろげるようにし、子供をかわいらしく撮影できるスポットを用意し、SNSでの投稿を促す。
ららぽーと湘南平塚が商圏と位置付ける半径10キロメートル圏内には約85万人が住む。都心に通う20~40代が多いことから「子育て世代に支持されるテナントとサービスを追求した」(三井不動産の小島浩史・商業施設本部リージョナル事業部長)。2駅隣りには売上高540億円(2016年3月期)の「テラスモール湘南」があり、18年には「イオンモール平塚」も開業を控えている。