10月6日号は、恒例の香水特集です。今、男女で香りを共有するシェアドフレグランスが盛り上がりを見せています。今号では好調なフレグランス売り場であるエストネーション六本木ヒルズ店、リステア、阪急メンズ東京、ルラボの戦略にフォーカスしながら、シェアドフレグランスが市場活性につながる契機であるかを探っています。
特集からは、ここ2~3年でメゾンフレグランスの買収が活発化しているように、メゾンフレグランスの勢いが増していることや、ファッションのノージェンダーが香りにも波及し、男女の趣向に性差がなくなってきていることがシェアドフレグランスの新たな波を生み出していることが見えてきます。香りの新トレンドにも注目です。
さらに、ルームディフューザー、柔軟剤、ボディーケアアイテムといった生活の中のフレグランスアイテムは香水と切り離せない重要なカテゴリーであるとして、今注目のソリッドパフュームやクローゼットフレグランス製品も多数登場しています。新たな“共有させる香りの提案”は、香水業界必見の内容となっています。
ニュース面では、ラグジュアリー香水ブランドから続々と発売している大型新製品について取り上げます。業界内で大きな話題となった「ルイ・ヴィトン」や「シャネル」「ディオール」など、期待が高まるフレグランス市場について百貨店バイヤーの意見を含めて紹介します。また、資生堂が発売したアーティスト発の「プレイリスト」や、ジョンマスターオーガニックグループの内組織再編と新CEOについてリポートします。
加藤智一・美容ジャーナリストによる連載「5年あとにはやるコスメ、10年後に生まれる技術」は、8年ぶりに刷新した「ポール & ジョー ボーテ」をかじ取りした中島應アルビオン グローバル戦略部 プロダクトプランナーを取材。最終面のビューティパトロールでは、年々注目度が高まっているハロウィンの楽しみ方として、ヘアメイクからフードまで紹介します。