高島屋日本橋店は、10月5~11日まで1階の正面イベントスペースでハイジュエリーブランドを一堂に集めたブライダルジュエリーフェアを開催中だ。「ショーメ」「ブルガリ」「ブシュロン」「シャネル ファイン ジュエリー」「ポメラート」「ミキモト」「モーブッサン」といったハイジュエリーブランドが、統一什器で同時にフェアを開催するのは高島屋にとって初の試みだ。
高島屋日本橋店の山田要・販売第4部 特選ブティックI・II、特選婦人・紳士衣料雑貨売場 シニアマネジャー兼ストアバイヤー次長は、「通常はそれぞれのメゾンのレギュレーションがあるため、共通の見せ方で合同フェアを開催するのは難しいが、今回はそのような垣根を越えてブライダルフェアを実現することができた。メゾンの店舗になかなか入りづらい若い世代にとってブランドを知ってもらう機会になり、商品を比べてみることができる。そのブランドを気に入ってもらえたら、2階や6階の常設店舗に案内し、さらにメゾンの世界観や商品のバリエーションを紹介できる。若い世代をどう取り込んでいくのかは、百貨店全体での課題でもあり、参加ブランドがこの企画に賛同してくれた。また、もうひとつの狙いとして、2回目、3回目の結婚をする40~50代の女性の購入も期待している。節目にはお金をかける世代であり、再婚する女性が増えている」と話す。
フェアでの売り上げ目標は1000万円。同店でのブライダルの売り上げは伸びており、とくに伸長率では「ショーメ」が好調だ。「植物や自然をモチーフにした新しいデザインが若い世代にも浸透しており、それが結果に反映されている」という。同店のジュエリー全体の3~8月期の売り上げは、前年同期比8%増だった。「同店のインバウンドの比率は約10%で新宿店や大阪店と比べて低く、あまり影響を受けていない」。
また、期間中には2階のファッションブランドと連動し、結婚式やパーティーに着用するためのドレスやアクセサリーを各ブランドで提案してもらい、店頭でディスプレーしている。参加ブランドは「ジョルジオ アルマーニ」「ランバン」「バーバリー」「シャネル」「ジミー チュウ」「サルヴァトーレ フェラガモ」「ヴァレクストラ」「J.Mウエストン」などが参加している。山田次長は「ブライダルを起点としながらも、パーティーやイベントなどのセレモニースタイルを館で提案している。今回が成功したら来春もトライしたい」と話す。