京都高島屋で10月1日、スタイリスト大草直子によるトークショーが開催された。新宿店や大阪店に続き、“アラフィフ”をターゲットにした同氏監修の自主編集売り場「シーズンスタイルラボ」の京都店オープンを記念したイベントで、今シーズンのコーディネートや今気になっているモノ、今季らしいスタイルに仕上げる小ワザなどを語った。
「シーズンスタイルラボ」では国内外のブランドセレクトに加え、オリジナル商品も開発。そんな大草がプッシュする2016-17年秋冬の新作は、「ずっと探していたが『これだ!』というものが見つからなかったので作った」というロングガウンコートだ。「首元を細く見せる大きな襟と長い着丈、落ち感のあるゆったりした肩周りがポイント。ダブルフェイス素材でトレンド感も出した」と説明する。「丈長のアイテムで直線的なシルエットにまとめるのが今季の気分。スカートもコートも今までより10センチ程度長いとぐっとトレンド感が出る。体型や身長を選ばず似合うからチャレンジしてほしい」とコメント。ピックアップしたテラコッタカラーを始め、「色は赤味がかったカラーが気になる。たとえばグレーでも、今季らしいのはブラウンがまじった“コンクリートグレー”。まさに今の時期、夏と秋をつないでくれる万能色!夏物と一緒に合わせれば秋らしさがでる」。端境期の今有効な小ワザでは、このほか「ハットをかぶる。髪は無造作にまとめて。忙しい時は、帽子をかぶっちゃえば3割くらい手抜きできるから楽チンでオススメ(笑)」と笑顔を見せた。
同店について大草は「40代は気持ちも体型も“ゆれる”時期。ファッションをあきらめてしまう女性たちの解決策になるような、リアルなファッションを提案したい」と話す。「リアルとは手持ちの洋服との合わせやすさや、品質と価格のバランスも加味している。『想像より2~3割安い』と言っていただけることが多い。『思ったより安く買えたから、良いワインも買おう』と考えてもらえるような、生活が豊かに回り出すパートナーになれれば。それは、百貨店の楽しみ方でもあると思う」と語った。