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プラダの文芸コンテストの受賞者発表 360度動画で作品を演劇化

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 プラダ(PRADA)は、ショートストーリーの文芸コンテスト「第3回プラダ フェルトリネッリ賞」の受賞者を発表した。今回受賞したのは松嶋圭の「コンバセーションズ ウィス シャドウズ(Conversations with Shadows)」、フラヴィオ・ヴィニシウス・モレイラ・コスタ(Flavio Vinicius Moreira Costa)の「ルテナント マーカス(Lieutenant Marcus)」、ビリー・フィリップス(Billie Phillips)の「ノー バーム イン ギリアド(No Balm in Gilead)」、マリア・ローラ・ロドリゲス(Maria Laura Rodriguez)の「ザ アワー オブ ザ ウルフ(The Hour of the Wolf)」で、日本人が受賞するのは初めてだ。4人はそれぞれ5000ユーロ(約56万5000円)の賞金が贈られるほか、作品はプラダのウェブサイトで電子書籍化される。

 また、今回注目は受賞作品の発表形式だ。過去のコンテストは作者が作品を朗読している動画をプラダのサイト上で公開していたが、今回はその作品を演劇化し、動画にした。脚本家のクリストファー・シャンシミノ(Christopher Ciancimino)が作品から抜粋した一節を2分間の演劇へ書き直し、屋内外の2つの異なる場所で11人の役者が演じる。360度動画で録画することにより、観客がパフォーマンスの中にいるような没入型体験を可能にした。スペースキーをタップしたり、モバイル機器を振ることによって劇場から屋外へと背景を切り替え、異なる視点で味わうことも可能だ。作品およびパフォーマンスはプラダの公式サイトで公開し、パソコンとモバイル機機からアクセスできる。

 プラダ フェルトリネッリ賞は、プラダがアイウエアメーカーのルックスオティカ(LUXOTTICA)とコラボして開発したアイウエア“プラダ ジャーナル・コレクション”のローンチを記念して13年にスタートした。イタリアの出版社、フェルトリネッリ出版社(Giangiacomo Feltrinelli Editore)とともに開催しているコンテストで、国際的な審査員団が審査を行う。18歳以上であれば応募可能で、言語は問わない。

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