「ソニア リキエル(SONIA RYKIEL)」は、10月3日にパリで行われたランウエイショーに特別な演出を用意し、8月に死去した創業者のソニア・リキエルにオマージュを捧げた。まず会場入り口の小部屋にはブラウン管のテレビを並べ、在りし日のリキエルの姿をとらえたビデオを上映。過去のインタビューから抜粋された彼女の肉声を流した。
ショーが始まると登場したのは、胸元にはアルファベット、背中には「c'est mon pull(私のセーター)」や「la beauté sera toujours rayée(美は常にストライプの中にある)」などリキエルの直筆の言葉がインターシャで描かれたニットを着たモデルたち。13人が横一列に並ぶと「RIKIEL FOREVER」になり、会場は大きな拍手に包まれた。今季のコレクションは、リキエルの姿勢にも通じる“自由”がテーマ。ワークウエアやセイラーのユニホームをベースに、ボリューム感で遊んだスタイルが印象的だ。プリントやジャカードに採用した花はリキエルの一番好きな花であるシャクヤク。モデルのヘアスタイルもリキエルをほうふつとさせるウェービーなヘアに仕上げた。フィナーレには、マルチカラーの “リキエル ストライプ”のアイテムを着たモデルが登場。銀吹雪が舞い、華やかにショーを締めくくった。
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