記事のタイトルをご覧になり「大げさに盛り上げようとしていない?」と思った方。まずはこの写真をご覧ください。
「ヴァレンティノ」のパイナップルのイヤリングです。かわいい♪です。色が黒、という点が大人っぽくてよいですね。
場所はミラノに戻りますが、こちらは「フェンディ」のチャームです。
これは多分、パイナップルですよね?色違いのチャームはクランベリーに見えなくもないのですが。
こちらは「グッチ」。よく見ると、肩の装飾がパイナップルになっています!!パイナップルモチーフを探していたら、ミラノ担当の記者が「グッチの肩にありましたよね。気づきませんでした?」とさらりと言ってのけたのを見て、リスペクトしました。我々の記者ながらよく見ている!そう、これは間違いなくパイナップルです。
ミラノではトレンドセッターである「フェンディ」と「グッチ」がパイナップルモチーフを使用していたので、「パイナップルが来るかも」と予感しました。そしてパリに移って冒頭の「ヴァレンティノ」でダメ押しです。
こちらはロンドンから「シャーロット オリンピア」のバッグです。直球です。
なぜパイナップルが多出しているのか、理由はわかりませんが、単純に形がちょっとヘンでかわいいという点が大きいのではないでしょうか?私は、パイナップルを丸ごと買うのが好きなのですが、理由はしばらくテーブルに置いてインテリアとして楽しめるから(笑)です。
「ヴァレンティノ」と「フェンディ」の拠点はイタリア・ローマですし、「グッチ」のアレッサンドロ・ミケーレの出身地もローマですから、パイナップルトレンドの最大の出所はイタリア、主にローマと言っても過言ではないでしょう。「ヴァレンティノ」は今季、英国のサンドラ・ローズとのコラボレーションでイラストや色彩を選びました。ローズは初期フラドル派のヒエロニムス・ボスの絵画「快楽の園」をモチーフに文字通りのイラストを描き、ドレスの刺しゅうやプリントに採用されています。動物や木の実などを描いたイラストは楽観的で、どこかシュールです。
パイナップルからルネッサンスへ。単純な見かけと裏腹に、このフルーツは案外と奥が深いようです。また「快楽の園」にも描かれている、もうひとつの注目モチーフはヤシの木でしょう。ヤシの実ではなく、ヤシの木。こちらも単純に形がカワイイです。来年の春は「ステラ マッカートニー」のヤシの木柄のリュックサックはいかがですか?
ところで、パイナップルと豆乳のジュースを飲んだことはありますか?経験のない方は騙されたと思ってぜひ一度試してみてくだい。カットしたパイナップルと豆乳をミキサーで混ぜるだけ。想像以上に快楽の味が待ってますよ!私は夏は毎朝コレです。