資生堂は、女性の活躍を応援し、楽しみながら仕事を続けてもらうことを目的に、日本マイクロソフトの協力の下、オンライン会議で通信中の画面に表示される顔に自動でメイクや顔色補正を行うアプリ「テレビューティー」を開発した。顔を映すだけで画面上の顔にメイクを施す他、顔色の補正や顔以外の部分をぼかす機能などを搭載している。
同アプリは、働き方の多様化が進む中、働く場所をオフィスに固定せず、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方であるテレワークが広がっていることに着目。テレワークを行う際に発生する女性ならではの悩みを調査。在宅勤務時にオンライン会議のためだけのメイクを負担に思っていること、プライベートである自室の映り込みを好まないこと、パソコンのカメラ性能によっては肌がきれいに見えにくいといった不満が挙がった。
そこで、資生堂のこれまでの技術や情報を活用し、「テレビューティー」を開発。日本マイクロソフトの技術支援を受け、「スカイプ フォー ビジネス」に対応する試用モデルとなり、同社が実施する「働き方改革週間2016」(10月17~21日)において、賛同法人による試験運用を行う。また、11月まで日本マイクロソフトの女性社員100人の試験運用を実施する。
「テレビューティー」の開発について、資生堂の片岡まり宣伝・デザイン部クリエーティブ企画室長は「このアプリによって、メイクの楽しさを感じたり新しい自分の美しさの発見も出てきたりする。メイクへの興味や関心が高まることで、店頭での実売にも結び付くと期待している。今後は、賛同企業からのフィードバックをいただきながら、さらにアプリをブラッシュアップしていく」と意気込む。