米ラルフ ローレンは、創業者ラルフ・ローレンの次男デヴィッドが副会長とともに、新設するチーフ・イノベーション・オフィサーに就任したと発表した。44歳のデヴィッドは2013年以来同社の取締役を務めており、直前まではグローバル・アドバタイジングとマーケティング&コミュニケーション担当の副社長を務めていた。今後は、ステファン・ラーソン社長兼最高経営責任者(CEO)とともに、ビジネス面からラルフ ローレンの陣頭指揮を執る。
父親でエグゼクティブ・チェアマン兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのラルフ・ローレンは、「彼に、さらなる活躍の機会を与えることができるポジションを託すことができ、喜んでいる」とコメントした。
デヴィッド副会長兼チーフ・イノベーション・オフィサーは、2000年にラルフ ローレンに入社。メディア・エンターテインメントグループのNBCユニバーサルと合弁で「ラルフ ローレン」のウェブサイトを立ち上げたほか、店頭にタッチスクリーンやホログラムを導入するなど、テクノロジーを通じた新たなショッピング体験の探求を続けてきた。「さまざまな試験を繰り返し、そのうちのいくつかは何億円をも稼ぐビジネスに成長した」とデヴィッド。
「76歳になる父親は、デヴィッドを後継者に育てようとしているのか?」と尋ねると、「ラルフ・ローレンは不死身だよ」と笑って話しつつ、「新たな職務で、より深く会社を知ることができるのは、素晴らしい経験になるだろう」と話した。