住友商事は、米マーク ジェイコブス インターナショナル(MJI)との合弁による日本法人マーク ジェイコブス ジャパンの株式をMJIに6月30日付で譲渡していた。住友商事は34%を保有していた。売却額は非公開。現在、マーク ジェイコブス ジャパンはMJIの全額出資の新体制に切り替わっている。住友商事から出向していた橘田新太郎・社長は9月30日付で住友商事を退社し、マーク ジェイコブス ジャパンに転籍。引き続き社長として陣頭指揮を執る。MJIは「マーク BY マーク ジェイコブス」を2015-16年秋冬物を最後に終了し、コレクションラインの「マーク ジェイコブス」に一本化した。14年10月に就任したセバスチャン・スールCEOのもと、ブランドの統合を推し進め、一つになったブランドの世界観を具現化する新コンセプトショップの導入へとシフトしている。価格戦略においては、統合後も従来の「マーク BY」の価格帯のバッグをはじめとするアフォーダブルなアクセサリーに力を入れてきた。日本の体制見直しも世界的なブランド戦略の転換に伴うもので、住友商事の広報担当は「これまで以上に迅速な意思決定が求められるようになった。当社とMJIと話し合った結果の判断」と説明する。