サマンサタバサジャパンリミテッドの2016年3~8月期は、営業利益が前年同期比98.3%減の2600万円と大幅減益となった。インバウンドの減少や消費マインドの低下といった市場の厳しい現状に加え、仕入れの抑制による一部機会損失の発生や、前期に実施した子会社のバーンデストローズジャパンリミテッドにおけるアパレル事業の構造改革およびブランド整理に伴う店舗数の減少(前年同期比33店舗減)により、売上高は同16.0%減の176億円となった。広告宣伝費や販売促進費の抑制を行った一方で、前連結会計年度までは第3四半期連結累計期間に計上していたゴルフトーナメント費用を今期計上するなどの増加要因もあり、販管費率が同8.8ポイント増の66.7%に膨らみ、収益を圧迫した。経常利益は同79.5%減の3億2800万円、純利益は同96.8%減の2500万円だった。
同社は10月13日に17年2月期業績予想を下方修正している。修正後は売上高が前期比13.6%減の375億円(修正前は455億円)、営業利益が同49.7%減の10億円(同26億円)、純利益は同255.4%増の4億3000万円(同14億円)を見込む。