ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)の従業員は10月14日、大規模なリストラ計画に対し8時間におよぶストライキを行った。従業員は今週中に本社を構えるフィレンツェ近郊のオスマンノロで地元の政治家や関係機関と話し合いを設ける予定だ。
ロベルト カヴァリは10月12日、全従業員の672人中、約200人をリストラすると発表した。ジャン・ジャコモ・フェラリス(Gian GIacomo Ferraris)最高経営責任者(CEO)は2018年度までに営業利益率を上げるべく、組織の再編成を図る。ミラノのオフィスとデザインスタジオを閉鎖し、全ての機能をオスマンノロの本社に移管。店舗の閉店・移転も行う。
フィレンツェの労働組合に属するベルナルド・マラスコ(Bernardo Marasco)は「従業員はとても困惑し、心配している。フィレンツェにオフィスやスタジオを集中させると聞かされているが、本当はフィレンツェ本社そのものも縮小するのでは、と恐れている。われわれはより多くの仕事を保護できるように抗議する」とコメント。また、フェラリスCEO就任前のリストラについても「9カ月前、39人がリストラされ、さらにデザインオフィスをミラノに移した。ミラノに移動し、中には家族を連れて引っ越した80人の従業員がまたフィレンツェに戻らなければならない。とても効率が悪い」と嘆いた。労働組合はロベルト カヴァリに対して、ミラノオフィスの閉鎖を再検討するように訴えかけている。
同社の人員削減についてはここ数ヶ月噂になっていた。15年11月にはトスカーナ地方の工場従業員200人以上が、66人のリストラ計画に対し抗議した。