バーバリー・ジャパンは、トレンチコートの歴史とデザイン、クラフツマンシップを紹介するインスタレーション・イベント「トレンチコートの物語(Tales of a Trench Coat)」を、11月1日までバーバリー新宿で開催している。
入り口では、創業者トーマス・バーバリーが1879年に開発した生地であるギャバジンから始まる「バーバリー」のトレンチコートの歴史を、写真やレプリカなどを通じて紹介。英国人パイロットのアーサー・クラウストンのために1937年に製作された飛行服や、イギリスの探検家アーネスト・シャクルトン卿が南極大陸横断に挑戦した際に着用していた探検服のレプリカなどを展示している。
普遍的な魅力を持つトレンチコートだが、そのデザインには時代ごとのトレンドも反映されている。2階では過去のファッションショーに登場したさまざまなデザインのトレンチコート12点を展示し、その変遷を紹介。また、1階では、「バーバリー」のスタッフが世界中の蚤の市などから集めてきた同ブランドのトレンチコート15点を販売している。年代は必ずしも特定できないが、1980年代のモノが中心で、丈の長さや身幅などはそのままに、ほつれなどを丁寧に修復し、新たに撥水加工を施してある。価格は18万円。
また、英国ヨークシャー州キャッスルフォードの自社工場から来日した職人による、襟つけのデモンストレーションや、イニシャル入れサービスも実施している。襟つけは、トレンチコートの製作で、最も熟練した技術を要する工程だという。デモンストレーションは10月24日まで。