TOKYO BASEは2017年4月、初の海外店舗として香港のコーズウェイベイにセレクトショップ「ステュディオス(STUDIOUS)」の路面店をオープンする。国内の店舗で売り上げ好調なブランドを中心に、まずはメンズのみで展開する。現地企業とは組まず、100%出資の現地法人で運営する。
今後の海外事業について谷正人・最高経営責任者(CEO)は、「店舗数を大幅に増やすつもりはない。香港であれば『ステュディオス』で3店舗、オリジナルブランドの『ユナイテッド トウキョウ』で5~10店舗くらいの展開を考えている。香港の反応を見ながら、上海、北京への出店も考える。ロンドン、パリなどのヨーロッパ進出が早まる可能性もある」と話す。実店舗同様に力を入れるのが、国内でも好調のEC事業だ。現在、国内のEC化率は31.7%。「海外でもEC化率を30~50%に伸ばしていきたい」と谷CEO。8月には中国語圏をメーンターゲットにした越境EC「ステュディオス・グローバル・オンラインストア」をオープンした。「始めたばかりでまだ成果は出ていないが、(メッセンジャー・通話アプリの)ウィーチャット、SNS、現地ブロガーやインフルエンサーを活用して積極的に現地の消費者にアプローチしていく」と話す。
TOKYO BASEの2016年3~8月期決算は、売上高が前年同期比50.2%増の36億円、営業利益が94.6%増の3億4600万円だった。