ファッション

マルニのコンスエロ・カスティリオーニ創業者が退任

 コンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)「マルニ(MARNI)」クリエイティブ・ディレクターは、夫と共に立ち上げたマルニを去る。後任は「アレッサンドロ・デラクア(ALESSANDRO DELL'ACQUA)」「マーロ(MALO)」「プラダ(PRADA)」などで経験を積んだフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)。

 カスティリオーニは1994年に「マルニ」をスタート。当初は毛皮のみの展開だったが、96年から布帛やニット、アクセサリーを加えたコレクションをミラノで発表。カラフルなプリントやバラエティー豊かなテクスチャーを融合させたピースで知られていた。彼女が手掛けるシーズンレスのファッションは、多くの同業者たちがこぞって採用し始めたトレンドの格好の例になっていた。2007-08年秋冬シーズンにメンズコレクションをスタート。15年には「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」を擁するOTBが同社を買収した。

 近年はファッション以外にも積極的に活動の場を広げている。14年9月にはブランド創業20周年を記念したイベント「マルニ・フラワー・マーケット(MARNI FLOWER MARKET)」を開催。その後世界を巡回し、日本でも開催された。16年3月2日には同イベントから発展した世界初のマルニ・フラワー・カフェを阪急うめだ本店にオープンした。さらに2月には、同ブランド初のアイウエアコレクションのお披露目に際し劇場イベントをミラノで開催。4月のミラノサローネ国際家具見本市では、「マルニ・ボールハウス(MARNI BALLHAUS)」と名付けたダンスホールで、招待客に古代コロンビアのダンスを披露した他、椅子、デッキチェア、メタル製花瓶などのホームコレクションを発表した。

訳・北坂映梨

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。