クロスプラスは、新たな婦人服ブランド「インプレッション アツロウタヤマ(IMPRESSION ATSURO TAYAMA)」の百貨店インショップを来年春にオープンする。「アツロウタヤマ(ATSURO TAYAMA)」のショップ内のプレミアムラインとして2016-17年秋冬コレクションでスタートしたが、好評を受けて来年春から商品を拡充。「アツロウタヤマ」内での取り扱いを増やすとともに、独立したショップでの展開も進める。
「インプレッション アツロウタヤマ」は「デザイナーが作る上品・上質なベーシック」をコンセプトに、ファッション性と個性を求める40~50代の女性をターゲットとしたウエアをそろえる。「アツロウタヤマ」の価格帯がジャケット3万4000~4万2000円、パンツ1万8000~2万2000円、コート4万8000~5万8000円であるのに対し、「インプレッション アツロウタヤマ」はジャケットが4万9000~5万6000円、パンツが2万6000~3万6000円、コートが6万9000~8万9000円など。
「アツロウタヤマ」とのデザイン上の違いは、ブラックのアイテムがほとんどないこと。ベージュやグレー、ライトブルーといった優しい色合いの、重ね着しやすいゆるめのシルエットが中心だ。コクーンシルエットやドロップショルダー、チェスタータイプなどのコートには、アルパカやカシミヤを高混率で用いた。ボトムスは、カジュアルなワイドパンツからオフィスで使えるストレートまで、シルエットと質感のバリエーションが豊富。ニットやシャツ、パンツに採用するウールやコットン、リネンの生産地にもこだわり、着心地と手触りの良さを追求している。シンプルなアイテムがほとんどだが、タックやダーツでひとひねりを加えたシャツなど、「アツロウタヤマ」らしいカッティングやディテールが随所に見られる。
クロスプラスは、田山淳朗が89年にスタートした「アツロウタヤマ」の他、セカンドラインの「エーティー(A.T)」、オリジナルのウエアとライフスタイル雑貨をそろえた「マルシェ エーティー(MARCHE A.T)」を手掛けている。これらのブランドを国内では百貨店を中心に約30店舗、香港に7店舗、中国に3店舗を構える。