ファッション

三陽商会と豊島がオーガニックブランド「スキンウェア」に25%ずつ出資

 三陽商会と繊維商社の豊島は9月30日付で、オーガニックウエアブランド「スキンウェア」を展開するエーダブルエーに、それぞれ5000万円ずつ出資した。出資比率は25%で、両社は取締役を1人派遣する。可児ひろ海エーダブルエー社長兼「スキンウェア」デザイナーは、「デザインから生産までオーガニックにこだわる中で、自分たちの力だけでやっていくことに限界を感じていた。知人を通じ、相談に行ったところ、思いがけず出資を受けることになった」と語る。得た資金は2018年3月に予定する初の直営店の運営に充てる。大手アパレルや商社が、独立系デザイナーを支援する事例は少なくないが、エーダブルエーの売上高は卸売りベースで6000万円。オーガニックはマスではないため急成長が期待できる分野でもない。三陽商会の岩田功・取締役兼常務執行役員経営統括本部長は、出資の狙いを「もちろんビジネス面でのシナジーも期待しているが、それ以上に可児デザイナーのオーガニックやボタニカルという考え方に共鳴した」と語る。豊島も「日本でのものづくりや、ボタニカルダイなど今後の日本の繊維業界にとって大切なことを、ビジネスとして残すことが弊社にも役立つと感じた」とコメント。オーガニックというコンセプトが、大手企業と独立系ブランドを繋げる新しいビジネスモデルの原動力になった。

詳細は「WWDジャパン」10月31日号に掲載

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。