島精機製作所の2017年3月期中間決算は、売上高が前年同期比31.5%増の295億円、営業利益が同76.0%増の55億円、経常利益が同5.2%減の23億円、純利益が同3.8%増の16億円と好調だった。バングラデシュやASEANでの受注に加え、前日に「ユニクロ」との合弁会社設立の発表で話題の中心になった無縫製ニット機「ホールガーメント」の販売が好調だった。上期の「ホールガーメント」機販売は、前年同期比で約2倍の315台だった。経常減益は為替差損によるもの。通期の、売上高が同27.1%増の630億円、営業利益が98.9%増の11億円、経常利益が同76.5%増の80億円、純利益が同68.1%増の55億円は期初見通しのまま据え置いた。
主力事業である横編み機事業では、中国やバングラデシュ、ASEAN諸国で先進国アパレルからの短納期要請や省力化に対応するため、受注増になった。韓国、中東、トルコも同様に伸びた。横編み機事業の売上高は同44.9%増の237億円と大幅に伸長した。
「ホールガーメント機」は、今上半期は日産2台ペースでの生産が続いていたが、徐々に生産数量も増えており、直近では日産5台ペースに近付いているという。下半期はさらに生産を増やし、日産6~7台ペースを目指す。