コーセーの2016年4~9月期連結決算は、ハイプレステージブランドを中心に国内での販売が順調だったことに加え、米タルト社が大幅に販売を伸ばしたため、売上高が前年同期比9.0%増の1257億円、営業利益が同3.6%増の186億円だった。共に中間期としては過去最高を達成した。ただ、為替差損約14億円を計上したことで経常利益は同5.9%減の175億円、純利益は同8.0%減の100億円と減益だった。
化粧品事業は、「アルビオン」が売り上げをけん引した他、重点グローバルブランドに位置付けている「コスメデコルテ」「ジルスチュアート」「アディクション」などが好調に推移した。その結果、売上高は同8.8%増の909億円だった。コスメタリー事業は、コーセーコスメポートが売り上げをけん引したことに加え、新ライン投入と販路拡大を行った「ヴィセ」や「ファシオ」が伸長し売上高は同9.9%増の337億円。
17年3月期は、売上高が前期比5.2%増の2560億円、営業利益が同6.8%増の370億円、経常利益が同5.0%増の363億円、純利益が同12.0%増の209億円を見込む。