ファッション

京都・祇園の町家を再生した「エルメス」期間限定店 第一弾テーマはスカーフの“再生”

 「エルメス」は11月3日、京都・祇園の花見小路通りに期間限定店「エルメス 祇園店」をオープンする。大丸松坂屋百貨店が、大丸創業300周年を記念して立ち上げた町家プロジェクト「大丸京都店 祇園町家」に出店。空き家を改修した店舗に、2017年7月31日まで開店する。

 店舗は2層構造で、総面積は211㎡。鬼木デザインスタジオの鬼木孝一郎が内装を手掛け、伝統建築の技法を活用したモダンな佇まいが広がる。中央にカウンターを設置。注目は、釘や接着剤を使わずに木を組み合わせる「組子」の技法を用いた立体格子状の壁面什器。可動式で、商品や企画に応じてディスプレーを変化させることができる。

 同店では1〜2カ月ごとにテーマを設け、商品を販売。11月はアイコンスカーフの“カレ”にフォーカスした国内初のイベント「エルメスマティック」を開催する。1点物のアーカイブスカーフに、「ディップダイ」と呼ぶピンクやブルーの後染めを施したユニークピースを販売。また、同店に“カレ”を持ち込むと、ショップ中央に設置した「ミーレ」の洗濯・乾燥機を用いてディップダイを施すサービスも行う。

 2階のイベントスペースでは20日まで、ファッション業界人や京都の著名人の私物を後染めした“カレ”を展示。遠山正道スマイルズ社長や騎手の武豊、書家の川尾朋子、ソニア・パークらのスカーフをピンクやブルーに染め上げ、展示している。12月はギフトをテーマにした企画を行う予定。

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