三越伊勢丹は、世界最大の流通企業アリババグループが運営する越境ECサイト「天猫国際(Tmall Global)」に、日本の百貨店として初めて参入する。11月下旬の本格参入に向けたテストを開始する。
三越伊勢丹グループの2016年上期免税売上高は、13年上期と比較して3.7倍に伸びた。その売上高の約7割を占める中国人との継続的な関係性の構築と、新規顧客の開拓を目指し参入する。日本の高品質の商品を中心に揃え、現地店舗と中国の国内店舗と連携、中国でのマーケティングノウハウの蓄積につなげる。商品は、同社の独自商品を中心に婦人服や紳士服、子ども服、雑貨、化粧品、食品及びリビング用品など数百型から開始して、随時拡大する。独自ブランドとシーズン企画で展開し、17年春以降はデザイナーとのコラボ企画をはじめ、ブランドとアイテムを増やす。