バロックジャパンリミテッドは、一般財団法人映像と芸術の振興財団が主催する第43回MAF展において、6次元アート部門で外務大臣賞を受賞した。同社は、ナノ・メディアによるVR(ヴァーチャル・リアリティー)の技術協力の下、季節やの色、 パターン、 コンセプトに合わせた仮想現実に映る世界を移す作品「ヴァーチャル クロージング ワールド(VIRTUAL CLOTHING WORLD)」を出展。ファッションにおける3次元仮想空間と現実における3次元実体像を統合した芸術表現を評価する同部門で評価された。
「ヴァーチャル クロージング ワールド」では、専用のヘッドセットを装着すると、VR内でそれぞれの服が持つデザインとテーマから拡がる360度の世界が映し出され、そこに置かれた服に近づけたり、コントローラーを使って服を回転させたり、服とリンクしたヴァーチャルの世界を体感できる。作品の制作・開発は、 全体のアートディレクションをレジーナの松浦亮氏、VR開発をナノ・メディアと江崎健司氏が担当した。
バロックは、「今後ITを活用した新たな価値の提供を通じて、 顧客満足度の向上を図る試験的な取り組みを始めている。その取り組みの一つとして、 未来のファッションの世界を最新のVR技術を活用して構築するという 今後の一つの可能性を示す形を今回の出展出品を通して実現することができた。アートとしてだけでなく今後のEC上での活用法を検討していきたい考えで研究を進めていく」とコメントしている。
MAF展は11月6日まで、東京都美術館で開催中。同作品も展示しており、体感できる。