婦人服のラピーヌは7日、希望退職者の募集を行うと発表した。45歳以上の社員および嘱託社員を対象に80人程度を募る。主力である百貨店や専門店への卸売り事業が苦戦し、2017年2月期は2期連続の営業赤字の見通し。役員報酬の減額や販管費の抑制に努めてきたが、早期回復のためには「事業規模に応じた全社的なスリム化が不可欠」(同社)と判断した。希望退職者は11月21日から12月9日にかけて募集を実施し、17年1月末に退職する。
同社は1950年創業で大阪に本社を置く老舗アパレル。「ラピーヌ ブランシュ」「ピエール・カルダン」などの婦人服ブランドを専門店約900店、百貨店約100店で卸売りするほか、近年は直営店の運営にも力を注いできた。だが、顧客の高齢化と百貨店・専門店市場の低迷が続き、08年3月期に152億円だった売上高は、16年2月期には108億円まで落ちていた。