三越伊勢丹グループの三越日本橋本店、三越銀座店、伊勢丹新宿店は、2017年の初売り福袋を発表した。テーマは「夢、希望、感動正月」。「モノよりコト体験」をキーワードに、3店それぞれが体験型の福袋を用意し、デモンストレーションなどを交えながらお披露目した。
最も多くの福袋を用意した三越日本橋本店は、着物に着替えて料亭でのお座敷遊びを体験できる「男子会 ~粋な男の江戸遊び~」(税込み32万4000円、3組限定)や、お子さまランチの発祥と言われる三越日本橋本店で楽しむ「懐かしのお子さまランチコース」(税込み1万円、4人家族を想定、20組限定)、販売価格5000万円という京都西陣織の本金糸を織り込んだ「黄金の打掛を着ての記念撮影」(税込み54万円、5人限定)など。「モデルハウス仕様の一戸建て&竣工式お手伝い」(税込み9000万円、3人限定)は、今回の最高額の福袋となった。
三越銀座店の目玉は、夫婦の未来動画を制作する「金婚式メイクで夫婦の未来動画を制作」(税込み108万円、1組限定)。「進撃の巨人」や「マツコロイド」などの特殊造形を担当したアーティストのJIROが、結婚間近のカップルに老夫婦メイクを施し、メイク後の二人のショートムービーを制作する。また、イケメン落語家の柳亭市弥の落語と和菓子を楽しめる「和菓子と落語の夕べ」(税込み1万円、15人限り)など、コストパフォーマンスの高い福袋も用意した。
伊勢丹新宿店は、市川染五郎監修の歌舞伎の演目を披露する人口知能ロボット「KIBIRO(キビロ)~『歌舞伎』バージョン~」(税込み136万800円、1人限定)を販売。購入者には、染五郎が直接商品を渡す。また、親子で楽しめる「誰よりも早くきかんしゃトーマスに乗れる特別な旅」(税込み大人6万5000円、小人5万5000円。計28人限定)は、静岡県の大井川鉄道を走る「きかんしゃトーマス」に17年のプレスデーに乗り、写真撮影やトーマスの顔拭きなどを体験できるといもの。
発表会見で中陽次・三越日本橋本店長は「今年は、百貨店としても暗いニュースが多かった。売り上げや利益は求めず、17年を少しでも明るくできるような福袋を提案し、夢や希望を与えたい」と話した。
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