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帝人・繊維は営業利益が31.8%増、スポーツ素材が世界的な大ヒット 4〜9月

 帝人の繊維・アパレル商品を扱う製品事業グループの2016年4〜9月期決算は、売上高が前年同期比3.6%減の1255億円、営業利益が同31.8%増の29億円だった。中核会社の帝人フロンティアの売上高は同1.2%減の979億円、営業利益は同26.6%増の19億円。基幹商品であるスポーツ・アウトドア系高機能素材「デルタ」の海外販売が国内の販売不振をカバーした。衣料製品においては国内の百貨店婦人服向けアパレルの低迷が顕著だったが、中国生産回帰を進め収益性を改善し、減収増益になった。

 下期の見通しについて帝人フロンティアの社長を兼任する日光信二・帝人グループ執行役員 製品事業グループ長は、「衣料OEMビジネスは昨年の暖冬の影響で重衣料の在庫が残っており、全体的に依然として厳しい見込み。百貨店やGMS(総合スーパー)の販売は不振だが、カジュアルSPAの量販店は好調なので期待したい」と語った。「ソロテックス」やインテリア向け機能糸といった差別系原糸の開発・販売もさらに強化する。併せて中長期戦略として介護・ヘルスケア関連商品の市場開拓を進め、「5年から10年先には売り上げシェアをグループ全体の2割に拡大する」。

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