木の温もりを感じさせる家具ブランド「タイヨウ アンド シィ(TAIYOU&C.)以下、タイヨウ」は11月7日、第一弾商品を東京ビッグサイトで開催された「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング2016 」展で発表した。
同ブランドは次世代のデザイン界をけん引するデザイナーの一人である小林幹也がコントラクト向けにスタート。病院やホールなど公共施設で使用される家具は数多く並べても空間に馴染むべきであり、スタッキングや強度などの機能性も求められる。ストレスの多い現代社会において、コントラクト向けに、温かみのある木の家具を提案するブランドだ。ブランド名の「タイヨウ」は日常の生活では意識せずとも人間にとって欠かせない存在である太陽からきており、同ブランドの家具も、人々の生活を太陽のように支える存在であってほしいという願いが込められている。
新作は小林幹也をはじめ、倉本仁、リチャード・ハッテンが手掛けたチェア、スツール、テーブルの5型。チェアやスツールの生産は成型合板の高い技術を持つ冨士ファニチア(FUJI FURNITURE)、テーブルは日本伝統の木工技術に長けた匠工芸(TAKUMI KOHGEI)が手掛ける。9日、オランダ大使館で開催されたお披露目レセプションで小林は「このプロジェクトの生産メーカーを探すために多くの北欧の家具工場の視察をしたが、日本の工場の設備や技術の高さにかなうものはなかった」とコメントしている。
コントラクトだけでなく、家庭用としても需要が期待できそうだ。価格はスツールが2万7500~3万円、チェアが5万3500~11万円、テーブルが37万2500~49万5000円。