ファッション

「エキスポシティ」開業1年で来場者2400万人突破

 三井不動産は11月11日、大阪・万博記念公園の「エキスポシティ」開業1周年にあたり報告会見を開き、来場者数が10月末時点で2400万人に達したと発表した。商圏は近隣の吹田市、豊中市、茨木市を中心とする10キロ圏内で、休日は20キロに拡大。お盆や行楽シーズンは、他府県からの来場者が4割を超えた。さらに今年7月、日本一の高さを誇る全長123mの巨大観覧車「レッドホース オオサカ ホイール」が開業し、夏休み期間やシルバーウイークでさらに来場者数を伸ばした。「海遊館」と協業した生物ミュージアム「ニフレル」は来場者200万人を突破した。今回、売上高の公表は控えたが、当初目標では600億円を掲げていた。

 栗林環 三井不動産商業マネジメント エキスポシティオペレーションセンター所長は「当初の予想だった1700万人を大幅に超えた。客層はファミリーに加え、小中高校生の遠足などの団体客も多い。万博公園と連動させたイベントや『ららぽーと』への回遊性を高めるスタンプラリー、ワークショップを積極的に実施し、相乗効果を出せている」と評価。「ららぽーとエキスポシティ」で好調なのは飲食やフード系物販。「ファッション系テナントでは、ファストファッションやセレクト業態が好調だが、高感度ファッションは顧客定着に時間を要している。団体客のお土産ニーズで食物販が売り上げを伸ばしており、今後テナントの入れ替えも視野に入れている」とコメント。今後の課題はリピーターの獲得だ。「非物販テナントが全体の半分を占め、他のSCと来店動機が異なる施設。エンターテイメント施設の新企画や周辺施設と連携しながら、引き続き『ららぽーと』への買い回り強化にも取り組む」と語った。

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