ミズノの2016年4〜9月期決算は、売上高が前年同期比3.9%減の931億円、営業利益が同65.1%減の4億9800万円、純利益が同51.5%減の7億500万円だった。国内販売は前年実績をクリアしたが、海外が苦戦。特に米州(北米・南米)は、米国でのランニングシューズの不振やブラジル経済低迷によるレアル安が足を引っ張り、売上高が円換算で2割減った。米州の過剰在庫などが響き、粗利益率は1.3ポイント減の38.0%になった。「ハイパフォーマンス商品からカジュアル系にトレンドが移り、競争が激化している。今後もしばらく苦戦が続く見込み」と水野明人・社長は分析する。また、イギリスのEU離脱によるポンドの下落により、同国支店で為替差益損が約10億円発生したことから、中間期では初めて4億2000万円の経常損失を出した。退職給付信託設定益22億円を特別利益に計上したため、純利益は8億円減に留めた。
国内ではスポーツ施設サービス事業や野球商品が好調。アイテム別ではフットウエアが同3.2%増、アパレルが同1.6%増、イクイップメントはゴルフ不調が影響し同4.3%減だった。