ハースト婦人画報社は、雑誌6誌と、5オンラインメディアを傘下にする富裕層向けメディアグループ“ラグジュアリー メディア グループ(以下、LMG)”を創設し、複数媒体による合同の取り組みを通じたデジタルメディアの拡大と強化、新規ビジネスの開発を行う。
LMGは「ヴァンサンカン(25ans)」「リシェス(RICHESSE)」「婦人画報」「ヴァンサンカン ウェディング」「美しいキモノ」「モダンリビング」とそれぞれのオンライン媒体に、ウェブサイト「きょうとあす」を加えた計11媒体で構成。各編集部の体制も一新し、グループの編集局長には「ヴァンサンカン」「リシェス」で編集長を務めてきた十河(そごう)ひろ美が就く。十河編集局長はそれぞれの媒体の編集、ビジネスの両面をサポートし、LMGのデジタルへの移行を推進していく。
他にも長井由紀「ヴァンサンカン」「リシェス」前編集長代理を同誌編集長に、桝田由紀・前ブライダル コンテンツ部副編集長兼マネージング エディターを「ヴァンサンカン ウエディング」編集長に、相磯恵美「ヴァンサンカン ウエディング」前編集長を新設したエディトリアル スーパーバイザーとする異動を行った。またデジタルシフトを加速するため「ヴァンサンカン」と「ヴァンサンカン ウエディング」にも編集長のポジションを設け、西村享子「ヴァンサンカン」「リシェス」前副編集長が就任した。
東京・六本木アカデミーヒルズで行った2017年の事業説明会でイヴ・ブゴン=ハースト婦人画報社社長兼CEOは、「今年の売上高は昨年同期比約10%増で、7年連続の増収増益を見込んでいる。中でもデジタルの売り上げが好調で、3分の1を占めるまでに伸びている。20年には5割にしたい。現在、毎月800万人以上のユーザーにリーチしており、全メディアを合計したPV数は80%以上伸びている。SNSは30%増、電子雑誌は読み放題コンテンツの効果で75%成長した。来年は“イノベーション”をテーマに、さらなる高みを目指したい」と語った。