ストライプインターナショナルは11月16日、「コエ(KOE)」のライフスタイル型新業態「コエ ハウス(KOE HOUSE)」の1号店を東京・自由が丘にオープンした。地方を中心に店舗拡充を進めてきた「コエ」ブランドが東京23区に出店するのは初めて。店舗数は15店舗になった。これを機に、2017年11~12月には都心に約1650平方メートルのグローバル旗艦店をオープンし、さらに5年後には海外初出店を目指すなど、本格的なブランド拡大に入る。25年には売上高1000億円という大きな目標を掲げる。
「コエ ハウス」は地下1階〜3階の4フロアからなる660平方メートルのショップ。代官山T-SITEも手掛けたクライン ダイサム アーキテクツのアストリッド・クラインが設計し、木のぬくもりを生かした開放的な空間に仕上がった。ウィメンズ、メンズ、キッズのウエアの他、キッチン用品やオリジナルのスキンケア、生活雑貨、DIYグッズ、食品など3000SKUにも及ぶ品ぞろえでファミリー層やカップルの集客を狙う。
モデルやライターとして活躍するクリス-ウェブ佳子がライフスタイルコーディネーターとして、ショップのディレクションの他、メンズ、ウィメンズ、キッズのコラボ商品を手掛けた。また、彼女が編集長を務める「コエ」のフリーペーパー「ザ・ジャーナル(THE JOURNAL)」も定期発行する予定だ。
地下1階はメンズとスポーツウエアと共にDIY用品を扱うコーナーを設置。1階は食にフォーカスし、オーガニックのサラダやジュース、ホットサンドなどを提供する「コエ グリーン(KOE GREEN)」の他、国産のテーブルウエアなどを集めた。2階のウィメンズフロアでは「コエ」に加え、クリス-ウェブ佳子とのコラボ商品、上質な素材にこだわった自由が丘店限定ライン「BASIC &(ベーシック アンド)」がそろう。3階には子ども服、エコ素材を用いたおもちゃやクラフト用品、パーティーグッズが並ぶ中、キッズスペースも用意されており、子どもも楽しめる空間になっている。全体を通して、オーガニックのウールやコットンを用いたアパレル商品、エコ素材の雑貨、フェアトレードの商品を多く用意し、環境に配慮したエコなライフスタイルを提案する。
石川康晴ストライプインターナショナル社長は、「14年にグローバルブランドとして『コエ』を立ち上げ、東京で成功するためのテストマーケティングとして地方のSC内やロードサイドを中心に出店してきた。おかげでMDの最適化を図ることができたし、EC化率も18%と好調」とコメント。また、「ナチュラルなライフスタイルこそがラグジュアリー。『コエ ハウス』にはそんなわが社のフィロソフィーが詰まっている。今後、オーガニックやエコ素材を用いた商品の比率を上げながらも求めやすい価格で提供し、日本の文化や魅力を背負ったブランドとして世界で勝負する」と語った。
今後は「コエ」「コエ ハウス」、サラダショップの「コエ グリーン」、そして来年オープンするグローバル旗艦店の4業態をチャネリングしながら拡大を進める。サラダショップの「コエ グリーン」の単独出店も視野に入れているという。