高い天井と大きな窓が特徴的なサロンの内観 PHOTOS BY YOHEI KICHIRAKU
東京・祐天寺に11月3日に新しくオープンしたヘアサロン「darlin.(ダーリン.)」。及川恒亮・代表をはじめオープニングスタッフの4人は全員27歳の同級生だ。
オープンした理由については、「これまでいくつかのサロンで働いたり、業務委託で働いたり、ヘアメイクをしたりと、さまざまな経験をしてきた。僕が若い時は『〇〇サロン』で髪を切っているというのが一つのステータスだったが、今はそうではなくなっている。自分がお店を出すことで、美容師だけに留まらず若い人たちが憧れるようなサロンを見せていければと考え、出店に至った」と及川代表は語る。
もともと祐天寺に住んでいたという及川代表は、「いつかこの街でサロンを出したい」と思っていたところ、今回の物件を紹介された。オープニングスタッフの1人に山本りさ子ヘア&メイクアップアーティストがいるのも「ダーリン.」ならでは。「ヘアメイクの彼女は空いている日にサロンに出勤する。やりたいことを一つに絞る必要はないと思っていて、少人数なのでみんなで協力して働きやすい環境を作っていきたい」。
サロン名「ダーリン」の由来は、「ダフトパンク」の2 人とバンド「フェニックス」のギタリストがかつて組んでいたパンクバンドの名前からだ。「『ダーリン.』というバンドで酷評されたにもかかわらず、その後『ダフトパンク』になり、グラミー賞も獲ってと成長していったように、僕らも成長できればという思いを込めてつけた」。
サロンでは珍しく、一般人向けにオープニングイベントを9月に開催。イベントでは「ダーリン.」のヘアショーに加え、及川代表のお客でもある「サチモス」「サナバガン」など、人気のミュージシャンのライブも行われた。「もともとはとっつきにくいヘアショーを一般の人にも見てもらいたいというところから始まって、仲がいいミュージシャンに声をかけて参加してもらった。ヘアショーに関しては、一般の人に見てもらうことにも手応えを感じた。もっと自分たちのレベルを高めていけば、より多くの一般人にも興味を持ってもらえると思う」。「ダーリン.」のサロンロゴは、知り合いのイトウナツミ・グラフィックデザイナーが担当。ロゴTシャツも作成し、オープニングイベントで販売し、人気だった。
まずはお店をお客でいっぱいにすることを目標に「祐天寺の街になじんでいないけど、地元の人たちからも愛されるサロン」を目指す。「地元に住む人たちが気軽に来店でき、かつ違う街からも通ってもらえ、東京で一番かわいい人が来てくれるような魅力的なお店にしたい」と意欲を見せる。
サロンのトイレにはライブハウスのようにサインが書かれていて、日々増えている
■darlin.
住所:東京都目黒区祐天寺2- 6 -13 2F
電話:03-6303-1363