ロレアルは「ロレアル パリ(L’Oréal Paris)」の新グローバル・プレジデントに、ロレアル北アジア・コンシューマー・プロダクト部門のピエール=エマニュエル・アンジェログロウ=ゼネラル・マネジャー(GM)を任命した。シリル・チャプイ現グローバル・プレジデントは今後、同社で新たな重責を務めるというが、詳細は明らかになっていない。
アンジェログロウ新グローバル・プレジデントは上海をベースに3年間GMを務めてきた。それ以前は、ブラジルで同様の職務を4年、さらにそれ以前はパリのヘアケアブランド「ラスカド(LaScad)」のGMを2年務めていた。
「ロレアル パリ」は今年2月、パリ・ファッション・ウイークの公式スポンサーを初めて担当。それにともない9月にはランウエイのバックステージを思わせる初の旗艦店をパリに出店した。店舗は現在も月替わりで限定品を発売するなどしている。
現在、同ブランドの年商は約60億ユーロ(約6960億円)。最近はソーシャルメディアを活用し、シミュレーター・アプリ「メイクアップ ジーニアス」を導入。ミレニアル世代の取り込みを積極的に進め、消費者が親しみやすいブランドの顔として、15人のインフルエンサーやブロガーを起用した。現在、キャンペーンモデルはジュリアン・ムーアやナオミ・ワッツ、ブレイク・ライブリーが務めているが、新たにスーザン・サランドンが加わるという。
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