フィジー共和国の環境保全活動支援を続けるオルビスは11月22日、同共和国の子どもたちをオルビス本社に迎え、交流会を開催した。同社は、2002年から公益財団法人オイスカが推進する「子供の森」計画を通じて支援を行っている。
今回、来日したのは、支援先の学校生徒2名(男女各1名)。ベン君は、「フィジー共和国は、山に木が無くなったことで自然災害が起こりやすく、土砂崩れが起きやすかったり、大雨の時の川の氾濫による洪水が起きたりなどして、とても悲しい。こうした問題をなくすために、学校では木を植えたり、苗木の管理など、環境を守る活動を一所懸命取り組んでいる。海と山と川は全てつながっているので、これからも周りの環境を大切にしていきたい」と話した。また、フィジー共和国の伝統的なメケダンスを披露するなど会場を沸かせた。阿部嘉文オルビス社長は、「いま、世界では地球温暖化などの問題が深刻化している。14年間、フィジー共和国を支援しているが、今後も環境を守る活動に支援していきたい」とコメントした。
「子供の森」計画は、子どもたち自身が、学校の敷地や隣接地で苗木を植えて育てていく実践活動を通じて「自然を愛する心」「緑を大切にする気持ち」を養いながら、地球の緑化を進めていくプログラム。1991年にはじまったこの活動は、35カ国、4692校が参加するまでに輪が広がっている。
オルビスは、地球環境を大切にする基本理念を掲げ、外箱を極力使わない簡易包装など、さまざまな環境保護活動に取り組み、02年からは、国内外で複数の植林活動を支援している。さらには、金銭面だけでなく社員もボランティアとして実際に植林や下草刈りなどにも参加。02年と08年には、社員がフィジー共和国に渡航し、海岸でのマングローブ植林や支援先の小学校周辺の山での植林を行うなどの活動を行っている。