世界中の百貨店では、ホリデーシーズンを飾る豪華なウィンドーディスプレーが続々と公開されている。毎年他店に負けじと多大な労力とクリエイティビティーを注ぎ込むことから、冬の風物詩にもなっている。ここでは、ニューヨークのサックス・フィフス・アベニューからロンドンのハロッズまで、世界9店のディスプレーを一挙紹介する。
サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)
今年は甘いスイーツの世界へと誘惑。マシュマロのネズミや巨大なロリポップ、わたあめのデコレーションがウィンドーを飾る。「アーデム(ERDEM)」「ジェイソン ウー(JASON WU)」などのブランドがキャンディーをイメージした“キャンディー・クチュール”ドレスを手掛けた。
バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)
今年はファンタジックな自然博物館をイメージ。ジャングルの中に佇むマネキンは、チンパンジーやオランウータンに囲まれ、「グッチ(GUCCI)」のドレスを着たマネキンの周りには巨大なバッタや蜂、トンボなどが登場し、ファンタジックな世界を演出。
ロード&テイラー(LORD&TAYLOR)
テーマは「魔法の森」。5つのウィンドーの中には、雪の中に埋もれてしまった熊や巣の中で居眠りする狐の家族、リースを首にかけたガチョウの群れなど、ユーモアを交えた雪景色が広がる。
ブルーミングデールズ(BLOOMINGDALES)
8人のアーティストとコラボし、ガラスやスワロフスキークリスタル、ネオンライト、鏡などさまざまな素材を使用したシャンデリアを製作した。それぞれの個性が光るシャンデリアは後日、チャリティーオークションにかけられる。
メイシーズ(MACY'S)
「愛」「与える」「信じる」「共存」「祝福」「魔法」の6つのテーマを表現。「愛」のウィンドーにはサンタ夫婦がハートのモチーフの前でダンスしているシーンを再現するなど、それぞれのテーマに沿ったディスプレーに仕上げた。
セルフリッジ(SELFRIDGES)
豪華なディスコパーティーをイメージ。ディスコボール10個、星柄のデコレーション1800個、スパンコール6000個、LEDライト1万9685m分を使用し、まばゆいクラブシーンを表現している。
リバティー(LIBERTY)
ロイヤル・バレエ団とコラボし、「くるみ割り人形」の世界を描いた。セラミックのフィギュアやデコレーションでディスプレー内を豪華に飾り付け、くるみ割り人形とねずみの王様の戦いなど、さまざまなシーンを再現。
ハロッズ(HARRODS)
「バーバリー(BURBERRY)」と組んで製作したディスプレーのテーマは「ブリティッシュ・フェアリーテール(イギリスのおとぎ話)」。トレンチコートを着た子どもが、おとぎ話の中に迷い込むストーリーを描いた。
ハーヴェイ・ニコルズ(HARVEY NICHOLS)
イタリアの経済開発省とイタリア貿易振興会とコラボし、「ブリタリア(イギリス×イタリア)」をテーマにした。イタリアブランドのファッションやフード、ビューティ製品でウィンドーを飾った。マネキンは「プラダ(PRADA)」や「ヴェルサーチ(VERSACE)」などを着用。