フランドルがファッションビルで展開する「クリアインプレッション(CLEAR IMPRESSION)」は、2017年春夏物でリブランディングを図る。これまで入社1、2年目の通勤OL向けブランドというイメージが強かったが、今後はメーンターゲットとする20代後半から30代に向け、上質素材とデザイン性にこだわったカジュアルな商品を拡充し、“脱コンサバ”を図る。
昨年まで中国糸を使用していた綿アクリルのカーディガンは、イタリア糸を使用した綿100%の素材に変更。価格は据え置きで4900円。また日本製のホールガーメントニットを5900円で販売。同ニットは素材違いで今秋冬から発売しており、3000枚生産したが、現在「ほぼ完売」(東智彦・企画本部MD統括部次長)という。UVカット機能つきのカーディガンは5900円から4900円に値下げするなど、素材が変わらないアイテムについては10~15%価格を下げる。東次長は「適正価格で提供することでお客さまの信頼を得たい。当社はもともと川上との連携は密接だが、『クリアインプレッション』での取り組みは少なかった。今回は量や発注のタイミングなどオペレーションを工夫することで調整した」と話す。
これまでジャケットなどのコンサバティブな需要で売り上げを作ってきた1~3月に関しても、来季はブラウスやカットソーなどの単品アイテムを多く打ち出す。リボンやフリル、ボリューム袖などトレンドを取り入れたアイテムをいち早く提案。カットソーは前年比50%増を目標にする。「コンサバ時代が過ぎた中で、お客さまが本当に欲しいものを再考し、ファッション性を強化することにした」。
また、コンビネゾンやセットアップも拡充。ニットとワンピースなど、セットで1万円で購入できるアイテムも12月から月1回程度投入する。ECサイトでの販売も視野に入れ、トレンド性があり、気軽に購入できるアイテムを増やす。デザイン性強化の一環でより高感度の女性に向けた新ラインも開始。トライアルとして、ルミネ池袋で来年2月から取り扱う。レースのロングカーディガンや、ペールピンクのスカートなど、モード寄りのフェミニンなアイテムを1万円前後で発売する。