WWDビューティ2016年12月1日号は、「美容機器特集」です。以前は、富裕層や美容感度の高い人が使うものというイメージが強かった美容機器ですが、近年は、多くの女性が日々のお手入れに取り入れています。それは、美容機器メーカーが、自宅で簡単に取り扱いでき、手に取りやすい価格帯の製品の開発によるところが大きく、また販路においても、家電量販店を中心としていたところから、百貨店やセレクトショップへの導入、さらには直営店を開設するブランドも出てきています。
今回は、新たな製品開発に欠かせないマーケティング戦略にフォーカスします。今年話題をさらったダイソンのヘアドライヤーを始め、美容機器をより身近な存在に導いたMTG、美容機器のパイオニアといわれるヤーマンのマーケティングに迫ります。3社が生み出す商品アイディアや、技術、プロモーションなどをお伝えします。
その他、異業種のマーケティングを通じて、美容機器がコラボアイテムとなった例なども取材。資生堂の専門店専用ブランド「ベネフィーク」の新エステメニューに取り入れられた「リファ」や、ソニーの持ち運べるアロマディフューザーなどを取り上げます。さらに現在、美容機器の取り扱いのある小売店の状況や、蔦屋書店のマーケティング本ベスト3もご紹介します。
ニュース面では、2016年のクリスマスコフレについて取り上げます。飽和状態が続いていたクリスマスコフレですが、今年は各ブランドで即日完売するなど勢いを示しています。各ブランドの施策や百貨店バイヤーの意見などを含めて、なぜ今、クリスマスコフレが盛り上がりをみせているのか分析します。また、来年創業30周年を迎えるオルビスのブランド戦略などについて紹介します。
加藤智一・美容ジャーナリストによる連載「5年後にはやるコスメ、10年後に生まれる技術」は、真珠の原料開発から化粧品開発まで一貫して行っている「ミキモト コスメティックス」の技術開発を担当している前山薫・取締役に迫ります。最終面のビューティパトロールでは、美容師が再現した第45代アメリカ大統領就任予定のドナルド・トランプのヘアスタイル紹介などユニークな内容が盛りだくさんです。