ラポ・エルカン(Lapo Elkann)=イタリア インディペンデント(ITALIA INDEPENDENT)会長兼共同創業者が11月27日、ニューヨークで逮捕された。これに伴い逮捕が報じられた29日、同社の株価は前日比3.4%安の2.89ユーロに下落し取引を終えた。午前中には、一時8.6%下がるほどだった。
米国メディアによると、エルカンは26〜27日の週末、トランスジェンダーの売春婦とアルコールやドラッグを大量摂取していた。そして手持ちの金が底をつくと、狂言誘拐を計画。家族に誘拐されていることを伝え、身代金1万ドル(約112万円)を支払うように頼んだ。これを受け、家族は警察に通報。その後警察が現場に現れ、狂言誘拐と気付きその場で2人を現行犯逮捕した。エルカンは釈放されたが、虚偽の通報をしたとして出廷を命じられた。関係者からコメントは得られなかった。
フィアット(FIAT)創業者の孫であるエルカンは、過去にもイタリアでトランスジェンダーの売春婦とドラッグの過剰摂取で死にかけ、スキャンダルになった。その後フィアットを去り、2007年にアイウエア企業イタリア インディペンデントを国際弁護士のアンドレア・テッシトーレ(Andrea Tessitore)と当時アルファ ロメオ(ALFA ROMEO)のマーケティング・ディレクターだったジョヴァンニ・アッコンジャジョーコ(Giovanni Accongiagioco)と設立した。