ファッション

「セルジュ・ルタンス」がデジタル施策 アプリやVRを導入

 資生堂傘下の仏フレグランス・コスメブランド「セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)」は12月5日、AR(拡張現実)を利用したオリジナルアプリの配信、およびボットによるナビゲーションサービスを開始する。また、パリの本店、レ・サロン・デュ・パレロワイヤル・セルジュ・ルタンスにはVR(ヴァーチャルリアリティ)が体験できるアトラクションを設置するなど、最新ツールを活用したデジタルプロモーションの強化を図っている。

 同ブランドは、フランス出身のクリエイターであるセルジュ・ルタンスが自らの名を冠したブランドとして、資生堂から2000年に誕生。セルジュがクリエイションを手掛ける独創的なフレグランスやコスメを全世界に展開している。今回、初となるデジタルプロモーションでは、オリジナルのアプリ、ボット、VRの3つのコンテンツを打ち出す。アプリでは、“水”“蠍”“黒”“鍵穴”“仮面”といったブランドを象徴するアイコンを探しながら歴史遺産であるパレロワイヤルの回廊を“疑似散策”でき、散策中に入手したアイコンを用いた撮影も可能。画像はインスタグラムやフェイスブックへ投稿できる仕様になっている。フェイスブックのメッセンジャーを利用したボットでは、同ブランドに関する質問に自動で返答する対話形式のナビゲーションサービスを提供する(現時点では日本語未対応)。また、パリのパレロワイヤル内に構えるブティック、レ・サロン・デュ・パレロワイヤル・セルジュ・ルタンスでは、VR(ヴァーチャルリアリティ)を体験できるヘッドセット「オキュルス リフト」を設置し、セルジュ=クリエイターの創作活動の拠点となるモロッコの“マラケシュ宮殿”を訪れる疑似体験が楽しめる。

 今回のプロモーションについて、来日したハッサン・サード=レ・サロン・デュ・パレロワイヤル・シセイドー CEOは「最先端のデジタルツールは、ブランドと現代の消費者とのコミュニケーションにおいて見過ごせないものだった。革新的なコミュニケーションによって、ブランドの認知拡大、情報発信を図るとともに、嗅覚、視覚だけでなく全身で『セルジュ・ルタンス』の世界観を体感してほしい」とコメント。これらのツールを媒体に若年層へもアプローチしていく。

 また、同ブランドは2017年から19年にかけて、パリのプランタン内のショップのリニューアルや新ラインのローンチも予定している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。