世界最大のコミュニティー主導型ホスピタリティー企業のエアービアンドビー(AIRBNB)は12月6日、世界初のコミュニティーハウス「吉野杉の家」をオープンした。この施設はイノベーションを起案・遂行する社内のデザインスタジオ、サマラ(SAMARA)が地域活性化の取り組みの一環として企画。奈良県吉野郡吉野町とともに作り上げた建築物だ。設計は建築家の長谷川豪(GO HASEGAWA)が手掛け、夏に東京で開催された展覧会「ハウスビジョン(HOUSE VISION)」で発表された。全ての過程を地元の製材業者、大工らが手がけた「吉野杉の家」は、地域ならではの伝統文化を表現している。
施設は来年1月18日から、エアービアンドビーを通じて宿泊予約を受け付ける。2階建てのこの建築物は1階がリビング、2階がベッドルーム「朝日の部屋」と「夕日の部屋」2つ。「朝日の部屋」には最大3人、「夕日の部屋」には最大4人の宿泊が可能だ。1階の開放的なリビングは、地元の住民の集会にも活用できる。ホストは吉野町のコミュニティーが勤め、エアービアンドビーを通じて宿泊予約をすると収益は直接、地域コミュニティーの資金として寄与される。