中国政府が中国国内での韓流スターの芸能活動を禁止し、韓国エンターテイメントを排除する「韓流禁止令」を施行するとのウワサが浮上している。実現されたら、中国に進出している多くのインターナショナルブランドは、プロモーション戦略の見直しを余儀なくされそうだ。
「グッチ(GUCCI)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「エスプリ(ESPRIT)」などは、広告キャンペーンに韓国の芸能人を起用してきた。「カルバン・クライン」はウオッチとジュエリーのキャンペーンに韓国人俳優兼モデルのキム・ウビン、アパレルの広告にはモデルのヒュンチ・シンやソンジン・パクを起用。しかし、彼らが登場するキャンペーンイメージは現在、同ブランドのサイトには上がっていない。「グッチ」は韓国人女優のチョン・ジヒョンを起用していたが、6月に中国人歌手の李宇春に代えたようだ。さらに、韓国のファストファッションブランド「H:コネクト(H:CONNECT)」は上海店で少女時代のユナを招いたイベントを中止し、韓国で行った。
「グッチ」親会社のケリング(KERING)や「エスプリ」「カルバン・クライン」からコメントは得られていない。「H:コネクト」の親会社、ブランデッド ライフスタイル(BRANDED LIFESTYLE)のマネジャーのブライアン・リー(Brian Lee)は「多くのブランドは、韓流スターを起用したイベントを中国で行うことでバズを起こしてきた。われわれも今年中国で大きなイベントをいくつか計画していたが、その予算は他の国に充てるつもりだ。もし『韓流禁止令』が制定されたら、中国人セレブは一時的に高いスポンサーシップやギャラを請求できるだろう」とコメント。人気K-POPグループのビッグバン(BIGBANG)に所属するGドラゴン(G-DRAGON)は「シャネル(CHANEL)」のショーの常連で、度々メディアでも報道されている。関係者は今後、韓流スターが招待されなくなるのではと懸念している。