「無印良品(MUJI)」はフィンランド発インテリア・ブランド「アルテック(ARTEK)」とコラボレーションして今月、「アルテック」のアイコニックなスツール“E60”の特別仕様を発売した。このスツールはフィンランド・デザインの巨匠アルヴァ・アアルト(ALVAR AALTO)が1933年にデザイン。「無印良品」の限定版”バーチ材スツール(E60)”は素材の選択の工程をシンプルにし、通常、座面の裏側に使用しているトップコーティングを施していないラミネートをあえて表面に使用している。技術や品質を維持しつつ、少しでも求めやすい2万4900円という価格を実現した。「無印良品」の商品の中では、特別安いとは言えないが、フィンランドのアルテックの工場で誕生当時と変わらない「L-レッグ」という方法で製造している。今回のコラボでは2年以上の年月をかけ、アアルトへのデザインと技術への敬意を示しながら、素材を変えず制作した。
“E60”が今でも世界中で愛されている理由は、丈夫なフィンランドの木を用い、堅固な無垢材をL字型に曲げる独特の手法により長年使用できるから。「無印良品」の“本当に良いもの”を提案する姿勢と「アルテック」の“アアルトの想いと技術を象徴する製品”を普及させたいという思いが響き合ったコラボだ。 「無印良品」の有楽町店や池袋西武店、渋谷西武店、テラスモール湘南店、グランフロント大阪店、広島パルコ店など全国12店舗および、ネットストアで販売する。
「無印良品」はドイツ「トーネット(THONET)」とコラボした家具なども販売しており、このような“物作り”に敬意を払った他ブランドとのコラボは今後も続きそうだ。