12月15日号は、「2016年 ビューティニュース総決算」特集。今年のビューティ業界をニュースとともに振り返ります。まず話題となった出来事として挙げられるのが、国内外でコスメブランドの大型買収が相次いだこと。「ジョンマスターオーガニック」を展開するスタイラの株式を英投資会社ペルミラの子会社が取得、ラリン・ジャパンの株式をTSIホールディングスが取得するなど、ダイジェストで見ていくことで流れを読み解きます。
また今年は、資生堂、カネボウ、コーセーなど大手国内メーカーの主力ブランドが新たな動きを見せた1年でもありました。資生堂は、中核ブランドである「SHISEIDO」の刷新を発表。カネボウ化粧品は9月に、10年ぶりとなる新ブランド「KANEBO」を立ち上げました。コーセーは主力スキンケアブランド「雪肌精」で単独カウンターを百貨店を中心に設置するなど、大きな動きの背景を紹介しています。
ポーラが2017年1月に、化粧品業界で初めて“シワを改善する”商品を発売すること、百貨店や各ブランドがSNSを活用したプロモーションを急速に増やしたこと、“大人”に向けた商業施設が続々オープンしたこと、女性ホルモンや更年期に向けた商品が活況だったことなども今年の話題。大きなニュースを中心に16年を振り返ることで、来年以降の戦略作りにも役立つ特集になっています。
ニュース面では、スパ発ブランドから続々と発売されている新製品について取り上げます。いま、スパを運営する各社がスパの認知拡大ツールとして新製品の開発に注力していますが、なぜこういった動きが活発なのか、百貨店バイヤーの意見も含めて分析します。また、マツモトキヨシがナリス化粧品と共同開発したプライベートブランドや、「セルヴォーク」が初めて展開するメイクラインについて紹介します。
連載「5年後にはやるコスメ、10年後に生まれる技術」は特別編をお届けします。今回は人気トースター「アラジン」にフォーカスを当て、今後の技術について迫ります。海外レポートでは、カナダのバンクーバーで人気のオーガニックアロマについてMINAメイクアップアーティストがレポートします。第28回となる「SALON通信」では、10月に東京・銀座2丁目に移転リニューアルオープンしたヘアサロン「カキモトアームズ 銀座2丁目店」についてお届けます。