フジテレビは、戦後のファッション業界を舞台にした山崎豊子原作の小説「女の勲章」をドラマ化し来年、放送する。主演は松嶋菜々子が務める。
ドラマは大阪の船場を舞台に、主人公である大庭式子(松嶋菜々子)が戦後復興の時代に洋裁学校を開校し、ファッションデザイナーとして成功を収めるも、嫉妬や欲望、愛憎、金銭など周囲の人間関係に翻弄され続けた激動の人生を送る。
関西のファッション業界で頭角を現し始めた式子と業界関係者の軋轢や、服飾学校の立ち上げから式子を支えるも、次第に経営権を掌握していく八代銀四郎の姿などを描く。また、式子の支えとなるが自身も心に深い闇を抱える大学教授の白石など、山崎作品ならではの一癖も二癖もある人物が登場する。放送日は未定。
また、同番組のホームページで服飾専門学校などの学生から、12月22日まで作品のデザイン画を募集。デザイナー、監督、出演者らによる審査で優秀作品に選出された作品20点がクライマックスのファッションショーのシーンで登場する予定だ。グランプリには賞金50万円、副賞は未定、優秀賞の5点には賞金10万円を贈呈する。
同番組の太田大プロデューサーは「デザイナーとして頂点を目指していく本作の主人公にちなんで、未来のファッション業界を引っ張っていく学生の皆さんがチャンスをつかむための応援ができればと思い、企画いたしました。若い皆さんが、これまで知ることのなかった1950年代という時代に思いを馳せながら、若いアイディアと考えをぶつけてくださることで、新しい何かが生まれることを期待しています」とコメントしている。