東京・品川の原美術館は2017年1月9日まで、篠山紀信の写真展「快楽の館」を開催中だ。作品は全て原美術館で撮影。もともと個人宅だった原美術館に33人のモデルを呼び、館内のさまざまな場所でヌード写真を撮った。77点の作品の一部は撮影と場所で展示し、実在の空間と展示された写真の中の空間が交錯するような幻想的な世界を体験できる。
撮影は原美術館の展覧会入れ替えの休館期間を利用して実行。佇み・座り・横たわり・跳び・踊るモデルを撮影。空間は身体のための背景ではなく、身体と空間が織り上げる、濃密なイメージの世界として「快楽の館」が生み出された。5つの展示室にわたり篠山の世界観が広がる。