ピエール・エルメ・パリ 青山が、12月17日にリニューアルオープンする。リニューアルオープンにあわせ、15日にはパティシエのピエール・エルメが来日。シェフ等がデモンストレーションを実施し、メニューなどを紹介した。エルメは「お店を見てとても感激している。日本のスタッフは本当によくやってくれた」と話した。
同店の1階には、マカロンやショコラ、ケーキ、ヴィエノワズリー(菓子パン)、焼き菓子が並ぶカウンターを構える。アイスやエルメセレクトのフランスワイン「マザミエル(MASAMIEL)」などがそろうコーナーも用意。新サービスとして、店内で焼き上げたヴィノワズリー、焼き菓子を提供する。また、マカロンやショコラの単品販売を開始。階段脇には「クロスオーバー(CROSSOVER)」というコーナーを設け、山田遊バイヤーのディレクションのもと、ポップアップストアのオープンなどを予定している。オープン時には、エルメによる日本未発売品を含む40種類以上のレシピブックを販売する。同店は空間を演出する音楽にもこだわり、「サカナクション」の山口一郎が設立したNFがディレクション。青山通りに面したカウンター席にはヘッドホンを設置し、BGM以外にも音楽を楽しむことができる。
2階はオートパティスリー(高級菓子)の体験空間「ヘブン(HEAVEN)」で、エルメが“ホームパーティーでオートパティスリーを振る舞う”ことをイメージしたオープンキッチン。キッチンカウンターの目の前でパティシエが作るデザートを楽しむことができる。「ヘブン」のみで取り扱うデセール ア ラシェット(皿盛りのデザート)を期間限定で提供する。オープン時には、抹茶などの日本の素材を組み合わせた「デセール サラ」や「フェティッシュ」シリーズの代表的なフレーバーを用いた「デセール セレスト」などがそろう。今後、定期的にメニューを更新する予定だ。壁面にはエルメの書斎を思わせる書棚を設置しており、レシピブックやアートブックを自由に閲覧することができる。フランス在住のアーティスト田中麻記子によるネオンサインの装飾や、DJブースなど遊び心を取り入れたフロアだ。
インテリアデザインはワンダーウォールの片山正通・代表が手掛けた。以前は1階の店内奥にあったショーケースを全面に配置し、2階には開放感なキッチンカウンターを設けるなど、店舗と顧客との距離を縮めることにこだわった。