三越伊勢丹ホールディングスとトランジットジェネラルオフィスによる合弁会社、三越伊勢丹トランジットは2017年4月末、シドニーのイタリアンダイニング「フラテリ パラディソ(Fratelli Paradiso)」を表参道ヒルズにオープンする。席数はワインバーエリアとダイニングエリアを合わせて140席で、店舗面積は375平方メートル。今年1月に設立した同社として第1弾の事業になる。
同店は2001年、シドニーのポッツポイントにオープン。壁面に設置された黒板と定期的に変わるウォールアートが特徴で、大理石のカウンターでは朝にはパンを、夜にはパスタを作っている。シドニーでナチュラルワイン(ビオワイン)を広めた店として知られ、10年にはナチュラルワインを中心にそろえたバー「10ウィリアム ストリート(10 William Street)」もオープンした。両店ともオーストラリアのトップ100レストランに選ばれ、「フラテリ パラディソ」は25位、「10ウィリアム ストリート」は16位に入賞した。
三越伊勢丹トランジットは、三越伊勢丹ホールディングス51%、トランジット49%の出資比率で設立。社長は垂水謙児トランジットジェネラルオフィス取締役副社長が兼任する。飲食事業をスタートとして、今後他の分野でも協業を進める予定だ。