ビジネス

キャロリーナ ヘレラがオスカー デ ラ レンタを提訴

 キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)は、競合禁止契約を結んでいたデザイナーを採用したとしてオスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA 以下、デ ラ レンタ)にローラ・キム(Laura Kim)「モンス(MONSE)」デザイナーのクリエイティブ・ディレクター就任の撤回を求める訴えをニューヨーク州の最高裁判所に提訴した。デ ラ レンタはコメントを控えている。キムは「モンス」を共に手掛けるフェルナンド・ガルシア(Fernando Garcia)と共に9月に「デ ラ レンタ」の新クリエイティブ・ディレクターに任命されていた。

 訴えによると、フランソワ・クレス(Francois Kress)=キャロリーナ ヘレラ最高経営責任者は16年7月、キムにシニア バイス プレジデント オブ デザインのポジションを年捧100万ドル(約1億7000万円)でオファー。しかし、キムは誘いを断り、9月に「デ ラ レンタ」のクリエイティブ・ディレクターに任命された。デザイナーのデ・ラ・レンタとヘレラは親しい友人だったが、ビジネスとしてはお互いライバルブランドだった。一方、キムは宣誓供述書で、ヘレラが度々キムとガルシアのデザインを変更したり、暴言を吐いていた主張。また、ヘレラはキムのみを「CH キャロリーナ ヘレラ」のクリエイティブ・ディレクターとして起用する計画だったり、「モンス」の支援を拒否。これが主因でキムはキャロリーナ ヘレラを離れたようだ。また、ヘレラ自身はキムとガルシアの退任について知らされていなかったよう。

 キャロリーナ ヘレラは「裁判所が保全命令を出したことに満足している。明確な競合禁止契約を締結し、われわれはそれを守ってきた」と発表した。キムは12年間デ・ラ・レンタの元で働き、最終的にデザイン・ディレクターに昇格。その後2015年10月にコンサルタントとしてキャロリーナ ヘレラに入社した。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。