ビジネス

米リミテッド、クリスマス直後に破たんか?

 アメリカのアパレル大手リミテッドの破たんが秒読み段階に入ったようだ。同社は投資会社のグッゲンハイム・セキュリティーズと事業の譲渡先を探していたが、関係者によると、清算の可能性が濃厚。リミテッドの広報はコメントを差し控えている。

 リミテッドは今月、オハイオ州の本社で大リストラを断行。地元の労働局などに提出した書類によると、本社勤務の全従業員249人を解雇する可能性も示唆している。

 ラリー・フルツ=エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントは従業員宛ての手紙の中で、「商品政策のミスはもちろん、小売り環境の急激な変化で借金が膨れ上がった」と述べた。

 アメリカの小売業界では、年末商戦で少しでも手元に資金を蓄えた直後に破たんする企業が多く、業界がリミテッドの動向に注目している。アメリカの年末商戦は今年、特に地方のショッピングモールで活況を欠いており、調査会社のプロドコは、12月第3週のリアル店舗への来店客数は前年同期比16.4%減と大きく落ち込んだと発表。アナリストは、「16.4%減は、前代未聞の深刻さ」として、ショッピングモール依存型のブランドに警鐘を鳴らす。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。